サイパン南部の見どころ
サイパン南部の中心地スズベの街は、行政機関が集中するシビックセンターを中心とした北マリアナ諸島連邦の首都ですが、島一番の繁華街ガラパンとは違い静かな街で、ここではローカルの人々の生活を垣間見ることができます。ガラパンほどではありませんが、目抜き通りのビーチロードにはレストランやショップも点在していて島一番の規模を持つショッピングセンターもありますから、のんびりと落ち着いた滞在にはお勧めです。
ススベのビーチロード沿いにはサイパン最大の教会「マウント・カーメル大聖堂」があり、スペイン様式で作られた欧風建築の教会前には素晴らしい花壇が広がり聖母マリアの像が建てられています。教会の裏手には、カトリック信者の多い島民の墓地が広がっていますが、ここが興味深いのは、カトリックの様式をした墓地のなかに、日本様式の鳥居や灯篭などが混在していることです。これが外から持ち込まれた文化をそのままに受入れ、共存しつつ生きてきたサイパンの人々のスタイルなのでしょう。
大聖堂から海方向を見ると、かつてはサトウキビを運ぶのに使われていたシュガードックの桟橋が臨めます。今ではサイパンでの体験ダイビングのメッカとして、多くの観光客が静かなリーフ内でレッスンを受けています。またこの辺りの海岸は波もなく穏やかなので海水浴にも最適で、ローカルの人々も泳いだりバーベキューしたりと寛いでいます。スズベから少し内陸部に入ると、サイパンで唯一の湖であるスズベ湖があります。人気の少ない湖ですが、背後にタポチョ山が臨める美しい湖です。
サイパン島の南部には、サンホセあたりからススベに広がるランディングビーチ、ススベから南下してアギンガン岬の南にあるアギンガンビーチなど、とても透明度の高いビーチが点在しています。島のほぼ南端にあるラッダービーチなどは島で一番小さなビーチですが、澄んだ水と人気のない浜の背後に洞窟があったりして、コマーシャルの撮影にも使われる神秘的な美しいビーチです。
ラッダービーチから東に進むと島最南端のナフタン岬があり、この周辺のジャングルには旧日本軍基地や砲台などの戦跡が多く残っていて、ジャングル内の基地跡や蒸気機関車の線路跡などを訪ねるトレッキングも実施されています。ナフタン岬周辺には美しいダイビングスポットも点在し、岬の展望台からの太平洋のパノラマは、バンザイクリフと並ぶ素晴らしい景観で、禁断の島と呼ばれる自然豊かなマイゴ・ラオ島も眺めることができます。