サイパン北部の史跡みどころ
サイパン島の北端、サバネタ岬の東にあるバンザイクリフは、第二次世界大戦末期、戦争の敗北が色濃くなった頃、追い詰められた多くの日本人がここから断崖絶壁の下にある海に飛び込んで自決した場所としてあまりにも有名です。
当時は捕虜になるより自決を選べと教えられていたため、アメリカ軍の説得にもかかわらず数多くの人が飛び込んで波間に消えていきました。
眼下に広がるコバルト色の美しい海では、かつてそうした悲惨な出来事がありました。
ラデラン・バナデロはマッピ山の山頂北側にある切り立った断崖絶壁で、かつてバンザイクリフと同様に追い詰められた日本人がここから飛び降りて自決を図ったことから、スーサイド(自殺)クリフとも呼ばれるようになりました。眼下に見えるジャングルの中に旧日本軍の飛行場跡が見渡せます。現在、山頂には平和を祈り慰霊するための記念公園があります。あらためて、こんなに美しい島とそこに生きる人々を戦火に晒さないように平和を祈りたいですね。
ラデラン・バナデロの北西下に位置するバナデロ(ラストコマンドポスト)は、第二次世界大戦時にサイパン戦の最後の司令部が設けられていた場所で、後ろに迫っている崖には砲撃された痕が今もそのままあり、野晒しの戦車や大砲なども塗装だけされて当時のまま残されています。本部のあった洞窟に入ると内部にも砲弾や銃弾の痕が生々しく残り、当時の激しい戦闘を物語っています。バナデロの断崖下には、日本政府によって建てられた中部太平洋戦没者之碑があり、日本庭園風の造りで異国で眠る人々を弔っています。